平屋住宅と税金

住宅の税金である固定資産税は基本的には床面積により決まるとされていますが、決してそれだけではありません。例えば玄関の間口が広いと高額になるとか、キッチンが大きいと高額になるといった話もよく聞かれますが、これは全て建物の評価額に依存するところからきているものです。
固定資産税は基本的には土地と建物の評価額により一定の比率で算定されているものです。土地については地勢調査などで決定されるその地域の地価により決定されますが、建物で有る住宅については築年数や広さ、建物の構造などを鑑みその評価額が決定されます。もちろん一定の基準は存在しますが築年数による部分が大きく、また最近では地震などに対する耐性も評価の対象となっています。そのため平屋であるから税金が高いとか、二階建てで有るから税金が高いということではなく、建物のい評価額によりその税金は決定されることとなるのです。

しかし、建物の構造が大きくその税金の額に影響してくるものであるため、一般的に構造が堅牢であるとされる平屋は必然的に評価額が高くなるという傾向が有ります。これは建物の耐用年数にも大きく影響しており、二階建ての場合には築年数が経過してくると倒壊の恐れが有ったり補修の必要が生じるなど、様々な点で住むという観点で大きな影響が出てくるものです。対して平屋の場合には二階建ほどの強度を求めないということからより長く住めるという評価がされ、築年数が同じであっても建物の評価額が高くなり、固定資産税が高くなる傾向が有ります。但し、二階建てであっても鉄筋構造の様な構造的に強固な住宅の場合にはその評価が全く異なってくるものです。その為、単純にその構造だけで決まるということではありません。また、玄関の間口が広いと生活しやすいという意味で評価額を上げている場合も有れば、キッチンが広いと生活がしやすいということで評価額を上げている場合もあり、その評価によっても固定資産税は異なってくるものなのです。

注文住宅を新築で建てる場合にその固定資産税を意識して建てるという人も少なくありません。その際に平屋にするか二階建にするか迷ってしまうという人も多いものです。しかし、新築の場合には住宅の購入価格が基本的には評価額となるため、高額な住宅に対しては高い固定資産税が掛かります。その為、固定資産税を気にする場合には住宅の価格を意識することが大切です。その上で、自分にとって平屋と二階建のどちらが快適かを考慮することが非常に重要です。